世界

旅に出ることが大好き 心疾患持ち看護師

どれが正しいとか

 

 

 

いつか書いてそのままにしていた記事です。

 

 

 

ちょっと古いのですが、

「世界一キライなあなたに」
という映画を観ました。
観終わった後、こんなにも
複雑な感情を持ったのは初めてでした。

以下、話のあらすじを書きます。


上流家庭でお金には不自由なく、
仕事もバリバリこなしていた20代に
交通事故に遭った主人公は、
首から下の神経を一切失い
介助のもと、電動車いすで生活しています。

彼は2年悩んだ末、自分の人生を
自分の意思で終わらせる決断をしました。
彼は自分の手足を使って
人生を終わらせることは不可能なので、
ディグニタスという団体に依頼します。
そしてそのことは、
彼を愛する両親や主人公の女性に知らされ、
彼の考えをどうにか変えてもらおうと
色々な手を尽くします。

けれど彼の意思は固く、

その団体の助けを借りて
あるホテルの一室で最期を迎えました。

私は、彼の選択には、
泣いて止めたくなるのと同時に、
それが彼の選んだ答えなら、何も言えない。
彼の苦しみは、彼にしかわからない。
とも思います。

そんなことを考えていたとき、

安楽死が合法化されているベルギーで、

9歳、11歳、17歳の子どもが

安楽死を受けていた

というニュースを見ました。

死に近づく痛みって、想像もできないけれど

自分を保つことも難しいぐらい

辛いものだろうということはわかる。

子どもとは言え、9歳、11歳ともなると

自分の意思を伝えることができます。

病と真剣に向き合ってきた彼らは、

最期に自分がどうありたいか、

考えての結論なんだろうな。

自分の大切な人には生きていてほしいけど、

その大切な人が選んだ選択を認めたいし

苦しみから解放されるのなら、

現代の医療技術では治せなくて

本当に辛い思いをしている人に、

尊厳死の選択肢を提示をするのは、

私は良いと思う。

 

話は全然違うけれど、自殺についても、

昔はどんな理由があっても

自ら死ぬのは絶対にダメだって、

生きたくても生きられない人がいるんだから

って思っていたけど、

いや、基本的にはそう思っているけど、

絶対にダメだなんて、

誰にも言えないんじゃないかと思う。

死ぬことって想像するだけで怖いし、

本当に本当に死を望んで死ぬ人なんて

いるわけなくて。

それでも死を選ぶというのは

その人にとってそれだけの理由があって、

怖さを超えても生きていたくない

ってことなんだろうなって思う。

 

でも私は、今のところ、

自分に抗えないところまでは、

生きていきたいと思う。

 

 

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